敗者復活

今日はこの本のご紹介.

読んでいない本について堂々と語る方法

読んでいない本について堂々と語る方法

うーん,タイトルが面白い.ところで,アマチュアからプロに至るまで,研究者はみな「読んでもいない論文について堂々と語る」のが得意だと思う.英語で申し訳ないけど,以下の「科学論文に載ってる参考文献は,実のところどれぐらい読まれているか」を調べた論文の概要を読んでみて欲しい.

We report a method of estimating what percentage of people who cited a paper had actually read it. The method is based on a stochastic modeling of the citation process that explains empirical studies of misprint distributions in citations (which we show follows a Zipf law). Our estimate is only about 20% of citers read the original. arXiv mirror jp.arxiv.org has been discontinued

本文をちらっと読んでみたところ,『4300本の参考文献のうち196件の誤植があったけど,その種類は45個しか無かった.つまり,151件の誤植はコピペ! 論文ちゃんと読んでないから間違いに気づかないんだろコノヤロウ!』とのことでした.45 / 196 ≒ 0.23なので,世の中の参考文献の約2割はコピペで出来ているという事実が明るみに出てしまったのです*1
まぁ,文献データベースが最近充実してきたし,読んでないけど誤植には気をつけるって人もいっぱいいると思うので,本当はもっともっとコピペ(又引き)が多いんじゃないかな.自分も気をつけます.なるべくね...
あ,もちろん『読んでいない本について堂々と語る方法』は一行も読んでません.ごめんね!
今日は歯医者に行ってきました.初めて自分の歯のレントゲン取って貰ってちょっとテンションあがったよー!

*1:論文では単なる調査だけじゃなくて,数学モデルも立てて検証してました